新年のご挨拶 代表理事渡辺吉明

新年明けましておめでとうございます。

2020年、東京オリンピックもいよいよ開催されます。PL法が施行されたのは1995年、あれから25年が経ち、当時の未来社会が現実になりました。超スマート社会での製品の安全対策では、製品安全のスマート化として、リコールの迅速で効果的な取り組みを通し、事故を未然に防止することが求められています。これまでのように事故が起きてからの対策ではありません。そして事故が起きてしまったら再発防止を徹底し被害の拡大を阻止しなければなりません。
様々な規制緩和が進みましたが、一方で規制監視強化も進んでおり、個人情報漏洩や利用、またリコールに代表される企業の製品事故対応への監視規制強化です。取扱説明書も今ではモバイルでいつでも見られるようにすることや企業防御の記述、表示を改善し多言語化を行うこと、そして何よりも事故の未然防止としてのリコールの効果的な取り組みが大変重要になります。
2005年から消費者視点での取扱説明書の普及を基軸とした日本テクニカルデザイナーズ協会(JTDNA)のPL対策が時代の変革により大幅な改善を行わねばならなくなりました。Society5.0社会で有効な最新のPL対策を普及させるため、JTDNAの全事業の見直しを行い、新たにこの法人が本年より始動しました。PL研究学会の研究成果を事業者や消費者安全に関心の高い皆様に具体的に反映するための取り組みを行います。
現在、webサイトの見直しを進めており、1〜3月に開催される講習会、セミナーなどを通し皆様の意見を取りまとめ、本年4月17日に予定されている当協議会シンポジウムにて「最新!PL対策2020」を公開する予定です。ご期待ください。

令和2年 元旦
一般社団法人 PL対策推進協議会
代表理事 渡辺 吉明